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【秋田を旅する ~なまはげの里~】雪と炎が織りなす幻想 ~なまはげ柴灯まつり~

【秋田を旅する ~なまはげの里~】雪と炎が織りなす幻想 ~なまはげ柴灯まつり~

本格的に冬が到来し、それと同時に秋田の冬祭りも盛り上がってきます。
秋田の祭りの中でも、特に神聖な空気が漂う神事があります。

秋田の精神風土に触れる神聖な儀式

秋田県西部に位置し、三方が日本海に開かれ、海岸線の絶景や、獲れたての魚介類を使った豪快な石焼料理が魅力的な土地「男鹿市」

毎年2月の第2金・土・日曜日の3日間、男鹿市北浦の真山(しんざん)神社で行われ、
深々と降る雪と、暗闇の中で燃え上がる炎、その場に神の使いが来る祭りが存在します。
それが男鹿の「なまはげ柴灯まつり」
900年以上前から続く神事「柴灯祭(さいとうさい)」と、「民俗行事なまはげ」を融合させた伝統のお祭りです。

男鹿のなまはげ

「泣く子はいねが」
大晦日の晩に、集落の青年たちがなまはげに扮して地域の家を巡る。
なまはげは「来訪神」。怠け心を戒め、 厄払い・無病息災・家内安全・五穀豊穣のご利益があります。
男鹿のなまはげは、1978年に国の「重要無形民俗文化財」に指定。
2018年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

炎を美しく昇華させる「雪」と「闇」

会場となる真山(しんざん)神社にあるのは「静寂」
雪がすべての音を吸い込み、灯篭の明かりだけが足元を照らす。
心細くなる暗がりがあるからこそ、暗闇の中に浮き上がる「炎」が、圧倒的な美しさで浮かび上がります。

場内で炊き上げられる「柴灯火(せどび)」
勢いよく夜空へ舞い上がる火の粉は、まるで金色の雪のよう。
パチパチと薪がはぜる音、ゆらめく熱気、炎の輝きは、周囲の深い闇と真っ白な雪をスクリーンにして、神々しくも幻想的な情景を描き出します。

祭りの終盤、神聖な火である柴灯火で焼かれた「護摩餅(ごまもち)」は、災難を除去するご利益があるとされています。
幻想的な祭りの夢のあと、冷えた体に染み渡る温かさは、忘れられない記憶となるでしょう。
【秋田を旅する ~なまはげの里~】男鹿市の「なまはげ柴灯まつり」のご紹介でした。


【第63回なまはげ柴灯まつり 開催期間】
2026年2月13日(金)・14日(土)・15(日)18:00~20:30
【開催場所】
真山神社
〒010-0685
秋田県男鹿市北浦真山水喰沢97


男鹿のナマハゲが東京新宿歌舞伎町にやってくる


男鹿のナマハゲが今年も新宿歌舞伎町にやってくる!
2024年度に好評だった本イベントが今年も開催が決定し、様々な催しが開催されます。
柴灯まつり発祥の地、秋田県男鹿市で体験できない方は、
ぜひ新宿歌舞伎町で体験してみてください!

【NAMAHAGE in 新宿歌舞伎町2025 】
2025年12月21日(日)11:00~18:30
【開催場所】
東急歌舞伎町タワー 歌舞伎町シネマシティ広場
〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町1-29-1

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